Screamadelica / Primal Scream

Primal scream
マンチェスター・ムーヴメントを象徴する1枚。
アコースティックロック→ガレージとスタイルを変えたバンドが挑んだ次のスタイルはなんとアシッド・ハウス。
ロックとアシッド・ハウスの融合がマンチェのスタイルであるが、なんとこのバンド、このアルバムでアシッド・ハウスバンドになってしまったのである。
こんだけ変わるとフリーザの変身並みである。
いや、変わりようはザーボンさんか。
しかしボビーはロケンローラー、前作でのガレージな曲をアンドリュー・ウェザーオールによってリミックス。
ロックスピリットを宿したままハウスの大名曲「Loaded」ができてしまった。
で、「Loaded」はロックバンド初のヴォーカルが歌を歌わないシングル曲。
そして、当時のバンドを象徴するかのような曲「Higher Than The Sun」。
「太陽よりも高く」とE食ってラリって昇天しっぱなしボビーが目に浮かぶ。
更に昇天しっぱなしのボビーは「Come Together」で「キスミー、ウォンチュー、ウォンチュー、キスミー」ととろけそうに歌う。
もうオツムは利尻産バフンウニ並みにとろけっぱなしだったのだろう。
しかしボビーは純ロケンローラー。
アルバムの魂はまぎれもないロックである。
が、ちょっと、というかかなりとろけてはいる。
もっともこのアルバム、ボビーがハシエンダに遊びに行ってアシッド・ハウス聴きながらEを食ってフラフラになってるのが楽しいので、楽しいオツムのまんまアムバム作ったら大名作ができちゃった、てな感じ。
Eは多幸感を与えるドラッグだったらしい。
アシッドの酩酊とEの幸福。
これぞマンチェの真骨頂。
これはそんなボビー以下メンバー一同のライフスタイルから完成した素晴らしいアルバム。
でも麻薬はするな。

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