ジョゼと虎と魚たち

をやっと見た。
足の不自由なジョゼと(池脇)、平凡君、恒雄(妻夫木)。
外界と接触を持たず、祖母がゴミ捨て場から拾ってくる本だけが、社会との接点だったジョゼ。
健常者との境界を冷静に悟ってるくせに、世間知らずで我が儘で、突っ張ってトカレフを欲しがるアンバランス加減。
トカレフを欲しがるコンプレックスは、キャラクターの幼児性の部分のおかげでイヤミじゃない。おかげで身障者の描き方もいやらしくない。
それに惹かれていく恒雄。恋愛の始まりはいつも健全だ。
に較べて恒雄の元カノ(?)は。
健全だ、と思う。言動がじゃなくて、それに至る感情の流れが。
感情に押し流されて、人生の目標を見失ところが。
とりあえず、恋愛の終わりはいつも不健全だ。
終わり方は細かく描かれてないけど不健全だ。
この時の恒雄はカッコ悪かった。
だからリアルに感じられるんだけど。見てるのがつらいくらいに。人間のイヤな部分がね。嫉妬して逃避してずるくて残酷で未熟なんだけど、純粋。
ジョゼと虎と魚たち
いい映画だと思う。ユーモアもあるし、笑いどころもある。
ジョゼのキャラ気に入った。
130R板尾のキャスティングがツボ。
サラッと見ようと思えば見れるんだけどね。ヘヴィに捉えようとすれば、腐海に飲み込まれる。
最後の慟哭は健全だ。

コメント

  1. ジョゼと虎と魚たち 映画とサントラと

    久しぶりの連休で、ひさしぶりになんか見たくなって レンタル屋さんをひやかしにいって、
    みつけてしまった。ジョゼと虎と魚たちもうでてたのね、勝手に11月くらいかなと思ってた。

    田辺聖子さんの、大阪弁のセリフが好きで、本もさきにもってたけど、映像としてみ

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